茶室(ちゃしつ)
茶事を行う座敷のこと。最初は書院に炉を切って、茶を点てることから始まったが、やがて茶の湯の世界に侘寂が流行し始めると、現在の茶の湯の世界で最も憧れの世界である草庵風の茶室が建てられはじめ、現在ではこの空間を一般的に茶室とよぶことが多い。草庵風の茶室の場合、一切の贅を排したもので、そこに躙口などの茶の精神を遺憾なく発揮した意匠を付け加えることによって、精神性と意匠の両面を巧みに融合した建物である。現在では茶室を建てる際、一種の伝統工芸の部類に入っており、そのため坪単価が高騰し、侘び寂の精神を求めるのに